
「天気の子」公開当日に見に行って
最近雨続きで山にいけないのが寂しいクロです。
山の天気は変わりやすいとはいえ、雨の日にはなかなかいけませんよねぇ
さて、
3年前世界的に大ヒットを記録した「君の名は」新海誠監督の新作が、
やっと今日、作品の幕が上がりました。
「天気の子」
前回にあやかったのか、今回も4文字で気持ちのいいタイトルですね!
普段はあまり期待しすぎないで映画を見にいくんですが、
(期待大で行くと、大体裏切られた気分になるので)
新海監督への信頼がそんなものではない。
と思い、MAXの期待で行ってきましたー!
結果ね、
個人的には大満足です。
「君の名は」は、主題歌の疾走感の相成って、
とってもテンポ感も良く、短い集中力を使って最後まで見られるイマドキの作品でしたが、
今回は、もっと深くゆっくりじっくり、まるで舞台のような見せ方が印象的でした。
どこかバケモノの子の白鯨を思わせるような、
独特な雨と魚が幻想的で、空の上の世界が何もなく美しく描かれておりました。
主人公のホダカくんは、家でしてきた高校生。
その視点で描く、新宿という街はびっくりするぐらい日常的なのに、どこか秘密めいた危険が隣合わせで。
新海監督の特徴でもある、街並や商品などは極力本物同然に描くという特徴は、
新宿、代々木、池袋、高田馬場、ホテルやご飯全てで再現されていて、
この物語がフィクションではない可能性を感じさせてくれました。
実際今回の話は、天気の巫女という、
昔から実際にいた人物をモチーフにしているので、人知れずそんな代償が日々払われている可能性を我々は証拠を持って否定することができないのではないかなって思います。
主人公の周りにいるキャラも、いい意味で個性的すぎない個性的さで、
脱力しつつも、いるよね、とか、いたらいいな、と自然に思えるキャラメイク。
物語に嘘は少なければ少ない方がいい。
という言葉がありますが、
その点、ある意味で嘘で、もしかしたら嘘じゃないかも知れない、という目線で考えても、
とても納得のいく変化の迎え方でした。
「世界は最初から狂ってる」
「ある意味、元に戻っただけ」
捉え方次第では「都合がいい」
とも思えてしまうかも知れませんが、
よく骨組みが設計された脚本だと、私は考えます。
それにしても、
たかだかここ100年ほど観測史上でも記録的な雨の続き方。
このタイミングでの映画公開。
どこまで狙っていたのか。
雨がやむ前に見たい映画でした。

