MOVIE

「自分の居場所は自分にしか作れない」from ダイナー

 

 

モスバーガーのオーロラソースが好きです。

つまりモス野菜バーガーが好きなクロです。

 

 


 

2019年7月現在公開中 蜷川実花監督の映画

「ダイナー」

をみてきました。

 


個人的な評価 (5段階各20点満)

脚本:12点

演技:15点

美術、演出:20点

カメラ、照明:17点

音楽:16点

合計:80点


ストーリー

 

やりたいことも夢もない。

生きてる意味すら感じられない親から捨てられた女の子、オオバカナコ。

 

殺し屋専用のレストランを経営する、

元殺し屋で凄腕シェフのボンベロ。

 

 

クレイジーで奇想天外な殺し屋が訪れるダイナーを舞台に、オオバカナコの成長を描きます。

 


 

豪華なキャストよりも、

一番心打たれた、について書かせてください。

 

この作品では、

色鮮やかな野菜や果物の数々、

季節に合わせた見事な色の花、

来客に合わせた個室のテーマ。

 

美術や空間演出への配慮がすごく、

数分しか使わないシーンでさえ、完成度がとても高く、終始ため息ものでした。

 

 

個人的な考察ですが、

色を使って、蜷川監督が描きたかったのは想像力ではないでしょうか。

 

この作品の中では、「想像力」という単語が度々登場します。

 

 

他人に愛されることを望み、誰からも愛されず誰も愛してないオオバカナコの見る世界は

色もなく、自分の中に他人がまったくいないものでした。

 

ただ呼吸を繰り返し、生産性もなく、意志もない。

その生きる希望のなさ、それが彼女の世界から色を奪っていた。

 

 

世界は想像することで好きな色に彩ることができます。

 

他人のことはわからなくても想像することができます。

 

 

オオバカナコは料理を通じて、

「相手を思うこと」を思い出し、

自分の意思を取り戻す。

 

 

相手のことを想像すること。

それが世界自体を色付けていく。

 

こんなことから、人生を彩れ!想像力を持て!

ってことが言いたかったのではないかなと考えます。

 


 

タイトルにも書いた

「自分の居場所は自分にしか作れない」

 

これが今作のテーマじゃないかな。

 

自分の居場所を決めるのも、

自分の生き方を決めるのも、

自分自身。

 

速すぎる時代の流れの中で、今大事なこと。

 

「自分自身で生きる」

 

これが個人主義と言われる時代の中で大事なこと。

 

すぐ人の意見に従ったり、

他人に意見を求めてしまう人。

自分のやりたいことが見つからない人。

 

そういう人に見て欲しい作品でした


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